三井住友信託銀行株式会社との協働開始について

大手日系金融機関による市場変動に関するシナリオ生成、デリバティブ価格調整などに向けた産業向け生成AIの活用

 ZapataComputing, Inc.(略称Zapata AI、本社:マサチューセッツ州ボストン、 CEO & Co Founder ChristopherJ. Savoie 、日本法人:ザパタ・ジャパン株式会社、以下「 当社」)は、三井住友信託銀行株式会社(本社:東京都千代田区、 取締役社長:大山 一也、以下「 三井住友信託銀行 」)と生成AIおよび量子技術の金融時系列への応用に関する協働 開始について合意しましたのでお知らせします。

 本協働は、当社が提供するアプリケーション開発プラットフォーム Orquestra®、並びにZapata AI Sense™サービス(データ分析やその他のデータに基づいたアプリケーションを補強するアルゴリズムとAIモデルのスイート)を活用し、三井住友信託銀行のマーケット事業における適用を目指した共同研究開発を行うことを目的としております。具体的な内容といたしまして、当社は金融時系列データを生成するアプリケーション開発を行い、下記例のような三井住友信託銀行によるビジネス利用を視野に目指します。

·      過去の統計とトレーダーによる見通しを組み合わせて市場変動に関するシナリオ を生成することで、トレーダーが現在よりも正確かつ迅速に意思決定すること。

·     リスク管理におけるストレステストの高度化や、デリバティブトレーダーのヘッジ行動 への応用。

·     デリバティブの価格やXVAと呼ばれる評価調整額 (※1) を、現在よりも効率的に計算すること。

 当社CEOの Christopher Savoie は、本協働に関して「世界有数の大手金融企業である三井住友信託銀行様からは、常に最新技術の先駆者であろうという姿勢が見受けられます。生成AI技術が金融業界における次世代のデータ分析手法という役割を担う中、三井住友信託銀行様がその恩恵を最大限に得られるよう全力で弊社のサービスを提供していきます。」と今後の期待を語りました。

 近年の生成AIの進歩は、さまざまな変数間の複雑な関係をより正確にモデル化し、そのモデルを用いて新たなデータセットの生成を可能にするまでに至りました。当社では量子物理学に由来する量子技術を活用してこれらのモデルを将来的にさらに飛躍させ、本協働が目指す金融計算のような多くの要素を考慮しなければならない問題解決に挑戦していきます。

 本協働にあたり、三井住友信託銀行の松本洋志執行役員マーケット事業副統括は「近年、文章や画像生成において注目を浴びている生成AIですが、実際にはビジネスにおいてより高度な分析やシミュレーションを可能にします。Zapata AI社は量子技術を用いた生成AIのリーディング・イノベーターであり、金融サービス分野で直面する非常に複雑な問題に彼らの技術を活用できることを楽しみにしています。」と述べました。

 当社が提供するOrquestraプラットフォームを活用することにより、量子プロセッサーを含む様々なハードウェアをバックエンドとして選択した上で、生成AIアプリケーションのテストと実行を行うことができます。量子コンピュータが古典的なコンピュータよりも実用的な問題を速く解決できる、いわゆる量子優位性の実現がいつになるかはいまだに定かではありません。一方で本協働においてOrquestraを導入することにより、三井住友信託銀行は将来的にどの量子デバイスを既存のアプリケーションに適用できるか、または対象の量子デバイスを既存のインフラストラクチャとどのように統合するかを検討することができるようになります。

 当社が提供するZapataAI Senseサービスでは、本協働の目標である市場変動に関するシナリオ生成やデリバティブ価格調整に加え、組合せ最適化、不正検知、モンテカルロシミュレーションの高速化など、さまざまな金融業界におけるサービスを行なっています。三井住友信託銀行との共同研究開発を通じてさらなる研鑽を積むことでこれらの技術向上を目指し、お客様に高品質なサービスを幅広く提供してまいります。

 

(※1)評価調整額

デリバティブ取引を締結したカウンターパーティの信用力や、自社における資金・資本の調達コストを考慮し、デリバティブ取引の価格評価に調整を加えるものです。

 

Zapata AIについて

Zapata AIは産業向け生成AIの分野における先駆者であり、強力な生成AIソフトウェアを活用して、企業における最も複雑な問題の解決方法の刷新を目指しています。数値データとテキストベースのソリューションを組み合わせることで、大規模言語モデルと生成モデルを使い、企業がデータ活用をより効果的かつ迅速に行うことを可能にします。これにより、Zapata AIは企業に対し、成長、作業時間の削減、新たなインサイト獲得を実現するためのソリューションを提供しています。独自の科学技術とエンジニアリング技術、そしてOrquestra®プラットフォームの搭載により、Zapata AIは産業における生成AIの影響力を急速に拡大させています。同社は2017年に設立され、米国マサチューセッツ州ボストンに本社を構えています。2023年9月6日、Zapata AIはアンドレッティ・アクイジション・コープ(NYSE:WNNR)と最終的な合併契約を締結し、条件が満たされれば、ニューヨーク証券取引所に上場する公開会社となります。詳細は https://www.zapata.ai をご覧ください。

 

将来の見通しに関する記述

この文書に記されている一部の記述は、歴史的事実ではなく、1995年の米国私募証券訴訟改革法に基づくセーフハーバー条項に則った、将来の見通しに関する記述です。この記述には一般的に、「信じる」「あり得る」「意図する」「続行する」「予期する」「すべきである」「計画する」「予測する」「可能性がある」「探求する」「未来」「展望」といった言葉や、将来の出来事や流行を、予測あるいは示唆する内容、または歴史的な事実ではない声明が含まれます。これらの声明には、将来の出来事、本取引、本取引後の合併後の会社に関する将来の業績および利益の見積もり、または予想に関する記述(当事者が本取引を成功裏に完了する可能性および能力を含む)、合併後の会社の将来の機会、およびその他の過去の事実ではない記述が含まれますが、これらに限定されるものではありません。これらの将来の見通しに関する記述は、アンドレッティ・アクイジション社およびZapata AIの経営陣の現在の見解に基づいており、実際の業績を予測するものではありません。また、将来の見通しに関する記述は、投資家に向けて理解を促す目的のみに提供されるものであり、保証、確約、予測、または事実もしくは確率の確定的な記述として機能することを意図したものではなく、依拠するべきではありません。実際の出来事や状況を予測することは困難または不可能であり、前提条件とは異なります。実際の出来事や状況の多くは、アンドレッティ・アクイジション社とZapata AIの管理範囲を超えるものです。これらの記述には、 Zapata AIの事業および取引に関する多くのリスクおよび不確実性が含まれており、実際の結果は大きく異なる可能性があります。

これらのリスクや不確実性には、アンドレッティ・アクイジション社の株主による承認を含む取引の完了条件を、予定された条件やスケジュールで満たすことができるかどうか、また、Zapata AIの株主による承認を含む取引の完了条件を、予定された条件やスケジュールで満たすことができるかどうかなどが含まれますが、これらに限定されるものではありません。本取引の完了の遅れ、または本取引の運営文書で認められている期間内に本取引を完了できなかった場合、提案された取引から期待される利益を実現できなかった場合、投資家または証券アナリストの期待に応えられなかった場合の本取引後のアンドレッティ・アクイジション社の証券価格の下落、アンドレッティ・アクイジション社の一般株主による償還請求の金額、アンドレッティ・アクイジション社または合併会社が本取引または将来にわたって株式またはエクイティリンク債を発行する能力、保留中または将来の立法の影響、取引による経営陣の業務中断時間、取引後の事業の混乱、アンドレッティ・アクイジション社の一般株主による償還請求額、アンドレッティ・アクイジション社または合併後の会社が本取引に関連して、または将来、株式またはエクイティリンク債を発行する能力、保留中および将来の法律の影響、本取引案による継続的な事業運営からの経営時間の中断に関するリスク、本取引後の事業の混乱、アンドレッティ・アクイジション社およびZapata AIの負債に関するリスク、合併、買収、売却および立法・規制措置・改革に関連するその他の結果、Zapata AIの現在の成長率の維持、顧客契約およびサブスクリプションの維持・更新、Zapata AIの業界における競争力、Zapata AIが追加資本を調達する能力、潜在的なターゲット、製品、または技術の統合の成功、Zapata AIが業務、財務、および経営管理を改善する能力、Zapata AIが自社ブランドの認知度を維持・向上できない場合、公開企業であることに伴うコストの増加、サイバーセキュリティに関するインシデント、Zapata AIの顧客、従業員、その他の第三者による不正行為の防止、第三者サービスにおける中断または遅延の潜在的なリスク、所有権の保護、知的財産権の侵害、データ保護、その他の損失、連邦法、州法、地方法、法令および規制要件の遵守、取引後に公開会社として構築されるべき管理体制と手順の実施リスク、Zapata AI 社または合併後の会社が提案した企業統合案または将来において株式またはエクイティリンク債を発行する能力、およびアンドレッティ・アクイジション社の2022年12月31日を末日とする年度のForm 10-K、第一部、項目1Aの「リスク要因」、およびSECに提出された(または提出される予定の)その他文書で説明されています。

これらのリスクのいずれかが現実化した場合、または仮定が誤りであることが判明した場合、実際の結果は、これらの将来見通しに関する記述によって暗示される結果とは大きく異なる可能性があります。また、アンドレッティ・アクイジション社、そしてZapata AIが現時点で把握していないリスク、またはアンドレッティ・アクイジション社またはZapata AIが現時点で重要視していないリスクも存在する可能性があり、これらも将来予想に関する記述に含まれるものと実際の結果が異なる原因となる可能性があります。さらに、将来の見通しに関する記述は、本リリースの公開日時点でのアンドレッティ・アクイジション社やZapata AIの将来の出来事および見解に関する期待、計画、または予測を提供するものです。アンドレッティ・アクイジション社またはZapata AIは、その後の出来事や進展により、その評価が変更されることを予想しています。しかしながら、アンドレッティ・アクイジション社やZapata AIが将来的にこれらの将来の見通しに関する記述を選択的に更新する可能性はありますが、これは義務によるものではありません。将来見通しに関する記述は、本リリースの日付以降のいかなる日付においても、アンドレッティ・アクイジション社またはサパタAIの評価を表すものとして依拠すべきではありません。従って、将来予想に関する記述に過度の信頼を置くべきではありません。

 

Zapata AIへの問い合わせ先

メディアのご担当者様: press@zapata.ai

株主・投資家の皆様: investors@zapata.ai

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